湘南ベルマーレ パートナー企業訪問 ドローン・フロンティア編
湘南ベルマーレ オフィシャルパートナー
株式会社ドローン・フロンティア
代表取締役社長 CEO
府川雅彦さんに5つの質問
質問1)湘南ベルマーレとの取り組みは、いつから始まりましたか?
2019年の『COPA BELLMARE』※からです。クラブの方から相談を受け、『COPA BELLMARE』をドローンで撮影したのが最初です。2021年7月にはベルマーレのオフィシャルクラブパートナーになり、御前崎で行われたトップチームのキャンプでは、練習やトレーニングマッチの撮影を行い、現地から配信もしました。ドローンを使うことで上空から俯瞰した映像を撮れますし、これらの映像はチームの戦術分析などに生かせます。その後、コーチやスタッフにドローンの操縦を指導し、クラブに機体を提供しました。
※ 2019 COPA BELLMARE U-11 PILOT INTERNATIONAL TOURNAMENT
その後も私たちは毎年トップチームのキャンプを支援して、ドローン・フロンティアとベルマーレのコラボTシャツを製作してきました。キャンプ中には選手がコラボTシャツを着用しその後サインを入れてオークションを実施、オークションから得られた収益は、ホームタウンの小学生をホームゲームに招待する事業に使われています。私自身が平塚出身で、幼い頃からベルマーレの試合を見て育ちました。子どもたちがスタジアムを訪れる機会を少しでも増やせたらと思っています。
質問2)サッカー以外では、どのような用途でドローンを活用していますか?
業界全体としては、農薬の散布や遠隔地への物資輸送などにドローンが利用され始めています。私たちのクライアントには建設・不動産業の企業が多く、これらの業界では建物の調査や法令に基づいた点検、大規模修繕をする前の積算作業などにドローンを活用しています。
近年、マンションや商業施設、ホテル、病院、学校などの大型建造物をドローンで調査する需要が増えています。私たちはそのようなクライアントの要望に応えるために日々ドローンでの点検を行い、また自社でドローンを使いたい企業に関しては導入・運用に至るまで全般的にサポートしています。
質問3)仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
大切にしていることは、安全な運用と法令の遵守です。ドローンの性能を過信せず、その限界を理解することも大切です。ドローンは多くの可能性を秘めていますが、得意なことと不得意なことがあります。
例えば、建物の形状や気象条件によっては、赤外線カメラを使った調査で正しいデータが得られないことがあります。そのため、ドローンだけに頼るのではなく、人の手による打診調査を行うなど、さまざまな手法を組み合わせています。クライアントに正確なデータを提供するために、品質を最優先に考え、最適な調査方法を提案しています。
質問4)将来、ベルマーレとどのような取り組みをしたいですか?
将来的に、ベルマーレの育成施設をさらに充実させ、才能ある若い選手たちが集まる魅力的な環境をつくりたいと考えています。アカデミーで育った選手がトップチームへとステップアップし、さらには海外のクラブで活躍し、移籍金をクラブにもたらすことで、ベルマーレのさらなる成長に貢献する、そのようなサイクルをつくりたいです。
施設を充実させるためには費用がかかりますが、これまでに培ってきた経験や人脈を生かし、必要なコストを大幅に削減することができるかもしれません。いずれはベルマーレと協力し、育成施設の改善に貢献していきたいです。
質問5)今後、ドローンの需要はどうなっていくと予想しますか?
ドローン技術の進歩と法律の改正により、その活用範囲は確実に広がっています。特に私たちの事業である建物の調査や点検は、一般の方にはあまり見えない領域かもしれませんが、ドローンの使用は今後、当たり前の光景になっていくと考えられます。
ドローンにまだ触れたことがない方も多いかもしれませんが、何らかの用途で役立ちそうだと感じたら、ぜひ試してみることをおすすめします。私たちは講習を実施していますし、機材の販売もしていますので、資格取得や操作に不安がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。■